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「県内推定17頭」九州のニホンカモシカに絶滅の危機 減少の要因と求められる対策
国の特別天然記念物、ニホンカモシカ。 大分県内の推定生息数は、わずか17頭です。 九州では、絶滅のおそれも指摘されています。 なぜここまで減ったのか、詳しく見ていきます。 ニホンカモシカは日本固有の大型草食動物で、主に森林に生息し、木の葉や草などを食べます。 1955年、国の特別天然記念物に指定されました。 かつては九州本土の広い範囲に生息していましたが、現在は、大分・熊本・宮崎にまたがる九州山地と、その周辺に限られています。 この25年ほどで、推定生息数は10分の1以下に減少しました。 その背景の一つとして指摘されているのが、ニホンジカの増加です。 ■おおいた生物多様性保全センター 足立高行理事: 「いま一番問題になっているのは、シカとの競合。餌が競合するということと、住んでいる場所が競合するということ。対シカの問題をどうするかが、大きなウエイトを占めている」 今月19日、NPO法人「おおいた生物多様性保全センター」が、県に保護対策の強化を求める要望書を提出しました。 鳥獣保護管理事業計画への位置づけや、わなにかかった際の救護体制の整備などを求めています。 熊本・宮崎でも地元の団体が同様の要望書を提出し、3県の団体で連携して保護対策を進めたいとしています。 ■足立高行理事: 「カモシカがいなくなること(だけ)ではなくて、私たちが住んでる環境自体が少し歪みが来てるんじゃないかということを感じてもらいたい」 九州で絶滅のおそれが高まっているニホンカモシカ。 1955年に、国の特別天然記念物に指定されました。 しかし、大分・熊本・宮崎に生息するニホンカモシカは、環境省のレッドリストで「絶滅のおそれのある地域個体群」とされています。 大分県でも、ごく近い将来、野生で絶滅する危険性が極めて高い「絶滅危惧1A類」に選定されています。 実際にどれほど減っているのか。 九州全体の推定生息数は、1994~95年度の2208頭から、2018~19年度には202頭に。 およそ25年間で、10分の1以下に減少しました。 このうち、大分県内はわずか17頭です。 研究者の試算では、このまま減少が続けば、2062年には九州全体で10頭未満になるとされています。 次回の調査はすでに始まっていて、県は祖母・傾山系で月に1回程度、現地調査を進めています。 結果は、2028年度初めに公表される予定です。 では、なぜ減ったのでしょうか。 研究者が指摘する要因の一つが、ニホンジカの増加です。 シカが増えたことで、カモシカの餌となる植物が減り、生息環境が悪化したとみられています。 そして、こちらは、わなに誤ってかかり、左前脚を失ったとみられるカモシカです。 シカやイノシシ用のわな、獣害防止ネットなどにかかり、けがをする事故も起きているということです。 さらに、個体数が減るほど繁殖相手に出会いにくくなり、減少に拍車がかかるおそれもあります。 絶滅を防ぐために必要とされているのが、生息状況の継続的な調査、シカの影響を減らして植生を回復させること、そして、わな事故の防止と救護です。 さらに、県の「鳥獣保護計画」に、ニホンカモシカの保全を明確に位置づけることも求められています。 今回の要望書を受け、県の自然保護推進室は、「様々な関係機関と連携しながら、カモシカの保全に力を入れていく」とコメントしています。 絶滅を防ぐため、調査の結果を具体的な保護対策につなげられるかが問われます。
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春の野焼きに向け防火帯づくり 坊ガツル湿原で「輪地切り」 竹田市
竹田市の坊ガツル湿原で、春の野焼きに向けた準備作業、「輪地切り」が行われました。 国際的に重要な湿地として、ラムサール条約に登録されている坊ガツル湿原では、湿原の環境を守るため、毎年春に野焼きが行われています。 22日、九州電力グループの社員などおよそ140人が、湿原の周囲の草を刈る「輪地切り」に取り組みました。 野焼きの火が周辺に燃え広がるのを防ぐため防火帯を作る作業です。 来月には、刈って乾燥させた草を燃やす「輪地焼き」を行い、防火帯を完成させます。
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山国川で8年ぶり取水制限 水不足続けば「時間断水」も検討 耶馬渓ダム
梅雨明け以降、雨の少ない状態が続いています。 耶馬渓ダムの貯水率が低下し、山国川では8年ぶりに取水制限が始まりました。 ■新岡智昭アナウンサー: 「耶馬渓ダムです。私が歩いているあたり、普段は水に浸かっています。ここは水上バイクやカヌーが楽しめるところですが、乗り場に向かう階段の手すりの切れ目まで水があるそうです」 梅雨明けが発表されたのは、先月8日。 それ以降、中津市で雨を観測したのはわずか2日です。 8月に入ってからの降水量はゼロ。 山国川流域でも、8月の降水量は例年の14%程度にとどまっています。 ■新岡智昭アナウンサー: 「このあたりは、ダムの底が広い範囲にわたって露出しています。長く雨が降っていないので、表面は乾燥しています」 24日午前9時の時点で、耶馬渓ダムの貯水率は38%。 山国川では、23日から8年ぶりとなる取水制限が始まりました。 上水道では、川から取り出す水の量を20%制限しています。 ■山国川河川事務所 井手勲技術副所長: 「ダムの貯水率が20%、そして0%に達する見込みが高まってきた。最悪の事態も想定して早い段階から対策を講じておく必要がある」 さらに深刻な水不足に備え、24日、県や流域の自治体でつくる協議会が、今シーズン3回目の会議を開きました。 中津市は、現時点では市民生活に影響はないとしています。 しかし、今後、ダムの貯水率が20%を下回った場合は、「減圧給水」を実施。 蛇口から水が出にくくなる可能性があります。 水不足がさらに深刻化すると、暮らしにどんな影響が出るのか。 ここからは山下気象予報士と、県内のダムの現状、そしてこの先の雨について見ていきます。 まずは県内の「水がめ」の現状です。 県内にある農業用ダム21カ所のうち、こちらの5カ所で貯水率が50%を下回っています。 なかでも臼杵市の乙見ダムや大分市の大舞ダムでは40%を下回っています。 これは先週月曜日時点の数字ですので、現在はさらに低下している可能性があります。 そして、8年ぶりの取水制限に踏み切ったのが、山国川です。 耶馬渓ダムは23日、貯水率が40%を下回りました。 これを受け、上水道では23日から、山国川から取り出す水の量を20%制限しています。 24日9時時点で38%だった耶馬渓ダムの貯水率は、午後5時半時点で37.3%と、さらに減少しています。 山国川水系では、耶馬渓ダムの貯水率が20%を下回った場合、上水道の取水制限を現在の20%から25%に強化するとしています。 また、学校や公民館などの公共施設に節水への協力を求めるほか、水道については「時間断水」なども検討します。 このまま雨が降らなければ、耶馬渓ダムの貯水率は9月1日ごろ、過去に例のない20%を下回る可能性があるということです。 こちらは中津市の今後1週間の予想天気です。 木曜日ごろから雲が多くなりますが、雨がぱらつくことはあっても、まとまった雨にはならない見込みです。 いまのところ、9月中旬までは水不足の解消につながるような雨は予想されていません。 その先については、現時点ではまだ分からない状況です。 水は私たちの暮らしだけでなく、農業にも欠かせません。 中津市もさらなる節水への協力を呼びかけています。
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佐伯市4人刺傷事件 殺人未遂容疑などで逮捕の男を鑑定留置
佐伯市で、男女4人が刃物で切りつけられた事件。 大分地検は、殺人未遂容疑などで逮捕された男の鑑定留置を始めました。 先月13日、佐伯市来島町にあるレンタルビデオ店の駐車場などで、16歳から84歳までの男女4人が刃物で切りつけられました。 事件直後、市内に住む理学療法士の野下博司容疑者(45)が、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕され、先月24日と今月13日には殺人未遂の疑いでそれぞれ逮捕されていました。 警察によりますと、野下容疑者はあいまいな供述をしていて、大分地検は、刑事責任能力の有無などを調べるため、鑑定留置を始めました。 期間については明らかにしていません。
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